増えた場所は2つ
2026年10月上旬から、App Store Connect のバージョンのページに「ヘッダと検索結果」というタブが増えました。ここで登録できる画像や動画を、Apple は「クリエイティブアセット」と呼んでいます。置き場所は2つです。
1つ目はプロダクトページのヘッダーです。アプリのページを開いたとき、アイコンや名前より上に、横長の大きな画像が出ます。これまで一番上にあったのはアイコンと名前だけだったので、ページの第一印象がかなり変わります。
2つ目は検索結果です。検索に引っかかったとき、ふだんはスクショやプレビュー動画が並びますが、その代わりに1枚の横長の画像か動画を出せます。何も登録しなければ、これまでどおり App 内イベント、プレビュー、スクショが表示されます。
どちらも見えるのは iOS 27 と iPadOS 27 以降の端末だけです。古い OS の人には、今までのページがそのまま出ます。登録は任意なので、急がなくても審査に落ちることはありません。
サイズと形式
Apple の 仕様のページ に載っている値です。
| 置き場所 | 比率 | サイズ | 形式 |
|---|---|---|---|
| ヘッダー | 21:9 | 3840 × 1646 | JPEG、PNG |
| 検索結果 | 3:2 | 1920 × 1280 から 3840 × 2560 | JPEG、PNG |
| 共通(両方に使える) | 16:9 | 5244 × 2950 | PNG のみ |
X では「ヘッダーは 5244 × 2950」と紹介されていることがありますが、それは両方に使い回せる共通の素材の大きさです。ヘッダー専用なら 3840 × 1646 で作ります。どの画像も透明な部分を含められません。PNG で書き出すときは、背景を塗りつぶしてから保存します。
動画も置けます。大きさは画像と同じで、30fps か 60fps、長さは5秒から30秒、形式は mov、m4v、mp4 です。検索結果では音が消えたままで、見る人も音を出せません。プロダクトページでは最初は消音で、見る人が音を出せます。どちらもくり返し再生されるので、最初と最後がつながるように作っておくと、切れ目が目立ちません。
共通の素材1枚で済ませるなら
手間を減らすなら、5244 × 2950 の共通素材を1枚作って、ヘッダーと検索結果の両方に使うのが早いです。ヘッダーの素材を検索結果にも使うためのチェックは、この共通素材を選んだときにだけ出ます。
ただし、1枚の16:9の画像を21:9と3:2の両方に合わせるので、どちらでも端が切れます。真ん中を基準に切ると考えて計算すると、ヘッダーでは上下が、検索結果では左右が落ちます。
両方で必ず残るのは、真ん中の 4425 × 2248 ほどです。Apple は切り方の決まりを数字では出しておらず、「大事なものは中央に寄せる」「端末や向きによって見え方が変わる」とだけ書いています。この計算は目安として、文字やアプリの画面は真ん中のさらに内側に置き、端には背景だけが来るようにすると安全です。最後は App Store Connect のプレビューで、iPhone と iPad、縦と横を切り替えて確かめます。
何を載せるか
Apple の ガイド は、ヘッダーには「はっきりした1つのことに絞る」、検索結果には「見てすぐ分かることを書く」「実際の使い心地を見せる」と書いています。読んでみると、この2つは役割がかなり違います。
ヘッダーを見る人は、もうページを開いています。アイコンと名前、入手ボタンはすぐ下に出るので、ヘッダーで機能を説明する必要はありません。アプリの雰囲気や、使っている場面が伝わる絵のほうが向いています。
検索結果は逆で、ほかのアプリと並べて比べられる場所です。ここでは何のアプリかが一目で分からないと、そのまま流されます。アプリの画面をはっきり見せて、短い見出しを1つ添えるくらいがちょうどいいです。文字は、絵を言い直すのではなく、絵に足りない一言を書きます。
載せてはいけないものも決まっています。具体的な値段や割引、URL、著作権の記号、もらっていない賞、ほかのプラットフォームのロゴ、Editor's Choice のような Apple の評価は入れられません。アプリの年齢制限が高くても、ここに出す絵は4歳以上向けの内容にします。
登録と審査の流れ
登録の入口は2つあります。1つはバージョンのページで、「ヘッダと検索結果」のタブからヘッダーか検索結果を選び、画像をドラッグするか、「アセットをチェック」から承認済みのものを選びます。この場合は、そのバージョンが承認されて公開されたときに表示が切り替わります。
もう1つはサイドバーの Asset Library です。「+」からクリエイティブアセットのアップロードを選び、単体で審査に出せます。新しいバージョンを作る必要はなく、審査は今出ている最新版を基準に行われます。一度承認されたものは、そのあとは審査なしで差し替えられます。季節ごとの絵を先に通しておいて、時期が来たら入れ替える、という使い方ができます。
作業できるのは、Account Holder、Admin、App Manager、Marketing の役割の人です。動画の表紙になるコマは、承認されたあとでは変えられないので、出す前に決めておきます。
言語ごとに別の素材を付けられるので、見出しを入れるなら、アプリが対応している言語の数だけ作ります。カスタムプロダクトページにもそれぞれ別のヘッダーを付けられ、ページは1つのアプリにつき70個まで作れます。
個人開発者が最初にやること
検索結果の素材を登録すると、ふだん並んでいたスクショの1枚目から3枚目が見えなくなります。今のスクショが気に入っているなら、検索結果は空のままにして、まずヘッダーだけ入れるのも手です。
どちらが効くかは、プロダクトページの最適化(A/B テスト)で確かめられます。新しい絵の案を3つまで、今のページと並べて最長90日試せます。結果が出るには、テスト経由で5件以上の新規ダウンロードが必要です。
最初の1本としては、共通素材を PNG で1枚作り、Asset Library から単体で審査に出すのが一番軽い方法です。通ったらヘッダーに入れて、プレビューで切れ方を見てから、検索結果にも使うかを決めます。

